「悠斗、ちょっと来い。」


俺は、親父に呼び出された。



「何ですか?」


俺がそう聞くと、、、


「愛那チャンと、婚約しろ。」


はぁ?

何言ってんだこの人?
頭、狂ったのか?


「どうしてですか?」


一番最初に出た言葉がコレだった。



「実は、、、」


親父は全部話してくれた。


嘘の婚約者が、それを真に受けていること。

何がなんでも俺を、手に入れようとしてること。

そいつらは、手段を選ばない奴らだってことも、


「わかりました。」


俺はそのことを聞いて、そう決心した。



「そうか。じゃあ、お前が18になったら
すぐに結婚しなさい。」


親父は、俺たちのことを考えて言ってくれてる。

だから俺は、、、
親父に従うよ。


「はい。そうします。」


「愛那チャンの両親には、わたしから言っておくよ。」


親父は、そう言った。


「ありがとうございます。」


俺はそういい残して、自室に戻った。