愛那だけは、絶対失いたく無い。
他の奴はいらない。

・・・愛那だけ居てくれればそれでいい。


なのに何で?
別れたくねぇよ。



「駄目なの。悠斗はあたしと居たら駄目なの。」


愛那が口を開いた。



「何が駄目なんだよ。
俺は、お前が居てくれれば何もいらない。
だから、傍に居てくれ。」



コレが俺の本心だ。



「悠斗はあたしとじゃ、幸せになれない。
だから、別れるの。
愛してる。だから、別れるの。」



愛那は泣いていた。

これ以上何を言っても、無駄なのか?
・・・もう、一緒にはいられないのか?



「もう、何を言っても無駄か?
それがお前の意思なのか?」



俺は、最後に聞いた。
最後の望みを掛けて・・・。



「うん。もう、決めたの。
今までありがとう。
楽しかったよ。

・・・愛してるからね。
これからもずっと、、、
幸せになってね。」



愛那はそう言って、歩き出した。



「もし、俺のとこに戻りたくなったら
いつでも戻って来いよ!!
待ってるからなぁ~~~~~~~~~~~!!」


俺は、叫んだ。
・・・愛那は、振り向いて微笑んだ。

俺も、精一杯の笑顔で見送った・・・。
愛那が戻って来てくれることを願って、、、