駅から少し歩いたところに祖父ちゃんは住んでる。


「ねぇ、どれが悠斗のお祖父ちゃんの家?」


愛那が、興奮気味に聞いてくる。


「あれだよ。」


そう言って俺は、大きい家?と言うより
屋敷を指差した。



「・・・大きい。」


確かにな、普通はそう言うな。
俺は一人で納得していた。(笑)




「祖父ちゃん。」


俺は、屋敷に入ってそう叫んだ。


「おぉ、悠斗か?」


祖父ちゃんの声がした。


「そうですよ。お久しぶりですね。」


「久しぶりじゃな。で、そっちの娘さんは?」


愛那の方を向いてそう言った。


「俺の恋人の、柊 愛那。」


「よろしくお願いします。」


俺のあとに続いて、愛那もあいさつをした。


「そうかい、悠斗もそんな年頃じゃったな。
立ち話もなんだから、中に入りなさい。」


祖父ちゃんは、嬉しそうにそう言った。