出で行きかけてチラリとこちらを振り返った−−


「もし何か助けてほしい事が出来たら言ってこい。

力になってやる」


「え?」


「それだけ」


先生はそのまま教室から出て行った−−


私は呆然と立ち尽くしていた


何でわかっちゃうの?


そんなに私ってわかりやすいの?


でもまぁ…先生を頼る時なんてこないと思うけどね


いや、思うじゃなくて絶対ないな


私が誰かを頼るなんてありえない


それから私は暖かい日差しの中ゆっくり目を閉じた