「あっもしもし?麗奈だけどー、里音いる?」

 家電して出たのは、光輝にぃ。

《いないよー。どったのー?》
「むかえに来てって言おうと思ったんだけど・・・」
《むかえなら里音がもう行ったよ》
「何で?」
《バイクでー》
「あーうん、わかった。ありがとーじゃね」
《家で待ってるー》
「仕事しろ」
《今日休みー》
「あーはいはい。じゃー」

「麗ぃ。お前遅い」
「あっ、ごめん」

 いつからいたのかわからないけど、里音が後ろにいた。

「今日ちょっととばすからな。しっかり掴まれよ?」
「はいはい」

 あーちょっと正門の前は恥ずかしかったかな?下校する生徒少なからずいるし・・・。
 でもそんな事は里音にはどうでもよくて、一気にその場から離れた。

「・・・ねぇー里音、学校来ていないのにさ、バイクで学校来ても大丈夫なの?」
「あぁ!?別にいいんだよ!出席日数やばくなったら行けばいいしっ。別に高校の勉強なんか中学の時に光輝と亜紀に教えてもらっただろ!」

 中学の時も光輝にぃと亜紀ねぇにほとんど勉強を教えてもらった。里音は結構勉強ができる。もう高校の勉強なんて、1年くらいに終わったらしい。

「でも最近全く来てないから、ヤバイと思うよ!」
「あ?ごめん、聞こえない!」
「バイクとばしすぎ!」

 さすがにスピードを少し落としてくれた。

「明日は来た方がいいよ」
「あぁー!?マジで?」
「先生の喋ってるとこ聞いたし」
「うっわやべぇー・・・」
「明日来たら?」
「明日・・・うーん・・・まぁ、行くか」