今日も学校の1日が終わる。さっさと、家に帰りたい。今日は、里音<りおん>が帰ってくる。里音は、自分の2つ上の兄。性格は優しいのだが、不良。家族を大切に一応するけれど、なかなか帰ってこない。そんな里音がようやく帰ってくる。

「何か連絡ある人はいませんか?」

 日直の言葉。これで誰も手を挙げなければ、すぐにあいさつをして帰れる。

「はーい、あるある」

 ・・・誰かと思ったら、風間俊。また邪魔するの?どうして人気がある奴はこうも邪魔が好きなんだろう。

「今から、俺告白しまーすっ!」
『えぇ!?』

 クラスの皆が驚きの声をあげた。それもそうだろう。性格もよくて、男子からも女子からも人気がある、とにかくかっこいい奴なんだから。まぁ、興味ないけど。
 でもホントに俊が告白すると、教室からなかなか出れないだろうと思う。
・・・とりあえず、帰るの遅くなるってメールしよ。

「えっと、先生ちょっとお時間とります」
「どーぞどーぞ!やっちゃって!」

 俊は歩き出し、真ん中の席の方に歩き出す。って事は、美人のミカか元気なリサか。

 俊は突然ピタッと止まった。