「お前のせいでオレにも飛び火したんだけど」

 ・・・飛び火???

「え?何か知らないですけど・・・それってただの八つ当たりっていうか・・・」
「はぁ!?おまっ、お前自分が何したか自覚してねぇのか!?お前ってオレよりもひっでぇ奴なんだな!!」

 えぇ~、ちょっと、皆の目線が俺に集まってるよ!襟元つかまれてるし!!!

「とりあえず、今日学校終わったらココに来いよ」

 そう言われて紙を机に置かれる。そして里音さんは教室に響くような大きな声で言い放った。

「じゃあな!そこに来なかったら俺でもどうなるかわかんねぇからな!」

 ぽんっと肩を叩かれる。振り向くと、クラスの皆が集まっていた。

「お前、何やったの?」
「・・・何もやってないはずなんだよぉ・・・」