1年2組。そこには特に地味と言われる“地味子”がいた。
メガネに三つあみ。やってる事は勉強か読書。体育とかは休みがちで、高校生になって2週間が経つけど、友達はいない。

「委員長。コレお願い」

 しかも委員長。まさに完璧ながり勉の地味子。

 名前は夏木麗奈<なつきれいな>。

 そして1年2組のアイドル様の、風間俊<かざましゅん>。それがいきなり私、夏木麗奈の前にいる。

「なんですか?」

 とっても通行の邪魔。

「あのさ、俺と付き合ってく―――」
「さようなら」

 何か言おうとしていたけど、そんなのは別に聞かなくていいだろう。今は帰ることが1番だと自分は、判断した。

「ちょ、ちょっと待ってって!」

 いきなり腕をつかまれる。