ある日

いつもの様に伺い入浴介助の出来事である。

体をすり、洗髪をし湯船で温もって頂く
会話は弾み昔話を楽しそうにされている。とても嬉しそうだ。
錦は、またステキな心からの笑顔のプレゼントを頂き幸せに思った。

こんな私なんかで…ただ仕事で伺ってるだけなのに…


こんなに
こんなに
こんなにも

喜んで頂けて、いいのかしら??

おまけに入浴後、体を拭いてると、

手をあわせて
「ありがとうございます」
「ありがとうございます」
「こんな汚れた年寄りをキレイにしてもらって…」
「本当にすみません、ありがとうね~」と何度も何度もお礼を言われ、

錦は涙が出る位嬉しかった。
こんなに感謝されていいのだろうか…
錦は改めて自分を見つめ直す事もできた