「…精神的なストレスから来てるみたいだよ。ま、和沙がいない寂しさをひとりで抱え込んでたな。和沙、帰ったら安心させてあげろよ。不安にさせないでって言ったよな。本当に頼むよ…」

『…俺さ、明日帰れると思うから…どこの病院?』

「市立病院」

『帰ってすぐ行くから』

「それがいいよ。早く安心させてあげて」

 そう言うと俺はピッと電話を切った。

 本当に和沙はこういうのに疎いよな。

 倒れないと気づかなかったのか。

がらっ

「あ、裕紀」

「おう、大丈夫か?」

「うん…。ごめんね、心配かけちゃって」

「ううん、無事でよかったし。ったく…我慢するんじゃねぇよ」