病室へ入ると顔色が悪い優が寝ていた。

「…顔色悪いでしょ?あたし、気づかなかったの…」

「俺さ、朝送ったんだよ。その時もわかんなかった」

 隠してたんだな。

「…無事でホッとしたよ。ねぇ…。俺さ、和沙に電話してくる」

「わかった」

 俺はいったん病室を出て外に出た。

 そして和沙に電話をかける。

プルルッ

「あ、和沙?」

『裕紀?今度はなんだよ。この頃電話多くね?』

「…優が倒れた」

『えっ?!なんでっ…!』

 声が一瞬裏返った。
 相当焦ってるな。