青ざめた顔で立っていた夏穂。

「…裕紀…!久しぶり」

「おう、変わんねぇな…。優は?」

 夏穂は軽く笑うと言った。

「大丈夫。…一命は取り留めてるていうか…精神的なストレスと睡眠不足みたい」

 精神的なストレス…。
 睡眠不足…。

「それって…」

「おそらく和沙くんがいないストレス。それで眠れなくなって睡眠不足」

 和沙…。
 お前…優のこと困らせんなよ。

 こうなったのは和沙のせいだからな。

「とりあえず、病室連れて行って」

「うん」

 俺は呼吸が落ち着いたところで夏穂に病室に連れて行くよう頼んだ。