「…和沙ぁ…ふ…ぅ…」  

 あたしは涙を零しながら和沙の名前を呼ぶ。

 届かないって知ってるのに。

「……」

 その日の夜は和沙のことで頭がいっぱいで眠れなかった。


 次の日。

「夏穂ちゃん!」

「優ちゃん!」

 3か月ぶりに会った夏穂ちゃん。

 あいかわらずかわいいなぁ~。

「…和沙くんいないんだよね…」

 そうだね…。
 こんなに静かなんだね。

グラッ

「あっ…」

 軽い立ちくらみがした。
 寝不足のせいかなぁ…。

「大丈夫?優ちゃん」

「平気!ねぇ…あそこ行こう!駅前の…」

「クレープ屋さん!」