「あ、…っ、椋ちゃん……」
服に入り込んでくる、椋ちゃんの手。
あたしと同じ体温の指に触れられるだけで、身体が一気に熱を持つ。
「……咲良」
呼ばれる名前。
あたしと一緒に上がっていく、椋ちゃんの熱。
同じ気持ちになれたみたいで嬉しくて、椋ちゃんをぎゅっと抱き締めた。
もっともっと、近づきたい。
もっともっと、触って欲しい。
「椋ちゃん……。あたし、やっぱり嘘ついたかも」
「嘘?」
椋ちゃんが身体を離して、少しだけ顔をしかめてあたしを見る。
きっと、あたしの顔はふにゃふにゃになってて見られたもんじゃないと思うけど。
「無理やりされるのも、椋ちゃん相手だったら好き……。
椋ちゃんだったら、何されても嬉しくなっちゃう」