同じ、紅茶の香りがするキス。

ああ、やっぱり椋ちゃんのためだったら、あたしはなんでも頑張れる。
そんな事を考えながら背中に手を回す。

そのまま、少しの間キスを続けていると、ぐって押されてソファに押し倒された。
ドキドキしながら見上げると、そこには、あたしを見下ろす椋ちゃんの顔。

わずかに微笑む顔が男らしくて、胸が期待でいっぱいになる。


「……椋、ちゃん」
「ん?」
「あの……するの?」


初めてした時以来だったから、異様なくらい緊張してる。
けど、それよりも大きいのは、嬉しさ。

椋ちゃんは頬にキスをしながら、耳に言葉を注ぐ。


「……したくない?
こないだ少し痛がってたから、無理させるつもりはないけど」
「ちょっとだけ痛かったけど……でも、気持ちよかったもん。
だから……椋ちゃんに、触って欲しい」