「おまえだったら、コンビニでデザート買うとしたらいくら出す?」
「は?」


何の脈略もない質問をされて顔をしかめると、先生が返事をせかすみたいに睨む。
だけど、それにビビッてほいほい答えちゃうのもシャクだから、ニコって笑って見上げた。


「教えて欲しかったら、3回まわってサルの真似……痛っ!」
「あんま調子乗ってんじゃねー!」
「人の頭何回叩いたら気がすむわけ?! もう絶対教えないっ!
何回まわったって教えてやんないから!」
「あぁ?!」
「そんな顔したって、怖くないし!
大体、そんな怖い顔を女の子に向けるとかありえないし!
社内でどんだけチヤホヤされてるんだか知らないけど、もっと大切に扱わなくちゃダメなんだからね!」
「うるせぇな! 俺の生徒をどう扱おうと俺の勝手だろ!」
「勝手じゃないし! 法律があるんだから!
女性には優しく接しなさい的な……」