ずっと、この手に触れられたかった。
ずっと、椋ちゃんに想われたかった。
ずっとずっと……椋ちゃんが好きだった。
何度ダメだって言われても、諦められないくらいに。
「椋ちゃん……、好き…っ」
「……ああ。俺も」
「大好き……っ」
「……うん」
これ以上ないくらいくっついたら、自然と好きの気持ちと涙が溢れてた。
涙を拭ってくれる椋ちゃんが、あたしを愛しそうに見つめる。
優しいキスと、熱い身体。
痛くていいから。
この夢みたいな時間が嘘じゃないって、あたしに教えて。
「大好き……」
何度もキスを繰り返しながら、うわごとみたいに繰り返した。