それでも……一緒にいたくて、好きで好きで。
それだけで。

椋ちゃんが、困りながらもそれを許してくれてたから、なんとか繋がれてた。

けど……。

他の人を選ぶ椋ちゃんを目の当たりにした瞬間。
なんとか繋がっていた部分を、切られた気がした。

可能性が少ないって分かりながらも好きで諦められなくて、必死にくっついてた部分。

そこに望みをかけて、ずっと追いかけてきたけど……。
それを、ちょきん、て。

切り離された気がした。


すれ違う人たちが、チラチラ見ていく。
そりゃ、誰でも見るか。

こんなボロボロ泣きながら歩いてるんだから。