優里に言われた好きの種類を考えているうちに、
いつの間にか日が落ち、放課後になっていた。


「帰んぞ。」

早くしろといわんばかりの勢いだ。


「あ、涼…


 うん、ごめんね帰ろう。」




好きの種類…


涼は考えても考えても…



わからない。



「ねぇ、涼はあたしのこと好き?」


とっさに聞いてしまった。


「え...

 
 好きだけど…」


手を口に当てながら言った涼が
とても可愛かった。



「あ。ありがと…」



真っ赤になってるのを見られないように俯きながら言った。


「んで、それきいてどうしたわけ?」


なんかわかったかも。


「うんん、聞いただけ。」


「ふぅーん?」


家の前に付いた。


「じゃ。また明日。」

きゅん…


「う、、うん」