「あんたねー

 好きって言葉、知ってんの?」


急に優里が椅子からたって言い出した。


「え、うん。」

ハンバーグ好きだもん。


「あ、ハンバーグ好きとか思ったでしょ?」



「え!?なんでわかったの???」



エスパーだ。

優里エスパー発見しちゃったよ。


「エスパーじゃないから」



「えええええ、なんで?」




「心菜わかりやすいから」

ため息混じりで言われた。


「あのね、

 好きには種類があんの。



 まず、ハンバーグ好きっていうのと、

 家族が好きってゆうの、違うでしょ?



 心菜にとって、



 涼は好きの種類のどれにあてはまるの?」




急に真剣な顔になって言われた。