「あの…。柊さんのこといいなって 思ってて…その…付き合ってくんない?」 ほらね? 「甘いのすき?」 いつもと変わらない質問。 「え? 苦手かな…。」 「そう…。 アタシ甘いの大好きなの。 お菓子も恋愛も甘党だから。 好きになってくれてありがとう。」 それだけ言って屋上に向かう。 冷たいかもしれないとは自分でも 思う。 だけど期待だけさせることの方が 残酷だと思うから。