あの大きな桜の木がある中庭を抜け 教室に帰る。 『あっ!愛芽。もう終わったの?』 「浬愛ちゃん!もうて何よ〜。」 『で?今回は合格?』 「不合格。」 『またぁ?ホント理想高いね。』 「だってお菓子も恋も甘い方がいいから。 とろけたいの。」 『でたよ。愛芽の恋愛甘党論。 そんな相手いないでしょーが。』 「いるよ。きっと!」