早歩きで屋上に向かう。 こんなに鼓動が速いのはきっと 他人の告白シーンを見てしまったからだと 自分に言い聞かせる。 だけど屋上に着いてからも 胸のドキドキは止まなくて…。 さっきの人の顔が、声が 頭から離れない。 「愛芽!!聞いてる?」 「き、聞いてるよ?」 浬愛ちゃんの声にハッと我に返る。 あ、なんの話してたんだろ。