「はよ言えやゴラァ(怒」


「はいぃッッ(泣」


俺は瀧野を脅しながら姫華と岡野の事を吐かせた。




なんでだよ…。




なんで言ってくれなかったんだ?




約束したよな?




幼い頃に交わした結婚の約束…。




姫華にとっては口約束に過ぎないのか……。




俺は……




今まで俺が一番姫華に近い存在だと思っていたのに…。




俺は頭を垂らしながら自分の教室に行った。








放課後、部活帰りに姫華が校門にいるのが見えた。


もしかして自分を待っていてくれたのか?


そんな自分に都合の良いように期待をする。


違った……。


姫華が待っていたのは俺じゃなかった。