姫華と咲人は家に入ると両親が迎えてくれた。


「おじさん、おばさん、こんにちは。」


「あらっ咲人くんいらっしゃい。」


「よくきたな。」


私達は家に上がると両親に挨拶した。


咲人は昔から家族ぐるみで仲が良かったので、両親も実の息子のように接している。




「今日ご飯食べてく?」


「いいんですか?」


「咲人くんなら大歓迎よ♪」


お義母さんは咲人に微笑み、エプロンをつけた。


「じゃあいただきます。」


「そうしなさい。夕飯が出来るまで姫華の部屋にいるといい。」


「分かりました。」




咲人は両親に一礼すると私の手をとり2階に上がって、私の部屋の中に入った。


私の部屋はピンクを基調とし、白と薄茶色、そしてキラキラしたラインストーンが光る小物で揃えられている。


咲人はあまり落ち着かないって言うけど。




『で、どうしたの?』


「ん?何が?」


『急に家来たこと。いつもは事前に行く事伝えるでしょ?』