「その箱のガムテープも解いてくれ。」


『分かった。』


私はガムテープを取ると、中にある資料を机の上に置いた。


「その箱の分はあっち側の棚の上から5番目の奥に入れてくれ。」


『分かった。宏ちゃんの分は?』


「“宏ちゃん”って俺の事か?」


『うん。だって可愛いでしょ?』


姫華はニコッと笑いながら言った。


「じゃあ、俺は“姫華”って呼ぶな。」


『うん、良いよ〜♪』


私は資料を棚に入れながら返事をした。


私は自分の分が終わり、宏介の手伝いをした。




バキッ




『??』


「姫華危ないッッ」




ガッシャーンッ




『キャーーッ』


古い直管蛍光灯が落ちてきて、咄嗟に私は頭を支えながら座りこんだ。