【健斗】

「ボトン」

『あ、なんか落としていった。』
「アレ?これって健斗のなくした生徒手帳カバーじゃね?」

シールだけはりまくってて中身は入っていない。

まさに俺のものだなうん。

なんでこんなとこに?

「なんで妃那ちゃんから落ちてきたんだよ?」
『いや、俺に聞かれても…。』

え、なにこれ。じゃあやっぱり会ったことあんの?

いやでも、相手まったく知らない感じだったし…

ーん。わからん。

「そういや健斗、

去年の夏くらいになくしたー!

って言ってなかったか?」

『うん、多分言ってたと思う。』


夏になんかあったっけ…?