「うわぁ~こいつ、泣いとるぞ」

「ほんまやぁ こいつにも
涙あったんや」

「キモォ~~~」



私は、引きずり回され、体育館の

ど真ん中にうずくまっていた。



”何やねん!!ホンマ腹立つ!”

”皆、死ね!!”

と、ずっと、心の中で言っていた。

涙が止まらない・・・


その時、背中に、違和感が・・・・



涙が、止まった・・・


”何??なんか背中に、入った・・・””


と、思ったと同時に、三山が、

大笑いし出した。

三山の、仲間も、笑っていた。


「山ちゃん、こいつびっくりして
泣き止んだで!」


三山は、仲間達に、山ちゃんと呼ばれていた。


「ほんまや!」


「金もアホやなぁ~山ちゃんに
偉そうにするからや」