知らなかった輝の一面に、少しドキッとしてしまった…。
そんな自分が恥ずかしくて、輝にバレたくなくて、少しうつむいた。
その後、私と輝は部屋で、昨日の事を話した。
「美嘉、泣いたと思ったら寝やがって、こっちは大変だったんだからな」
「ごめんね…。気づいたら寝てたみたい」
「まぁ美嘉が軽かったからよかったぜ。これで重かったら、まぢ放置してたかんな」
「ちょ、ひどくない??これでも一応女の子なんだから…」
「分かってるって。今のは、冗談!!」
「も、もぅ。ふざけないでよっ!!」
男が女を放置する??
小説ですら、出会ってすぐでも放置しないし。
「ほんと、まだまだ子供だね、輝は」
「はぁ??美嘉もだろうが」
な、何!?
「うっさいよ、輝は黙ってて!!」
「はいはい。黙りますよ。黙ればいいんでしょ、黙れば」
そう言って、本当に黙ってしまったので、私は慌てて謝った。