「ご、ごめん美嘉。わざとじゃないから。ホントごめん」
そう言って、立つのを手伝ってくれた。
…が。
足もくじいてたみたいで立てなかった。
「輝…。足、くじいたかも…」
「マジで?!ごめんな。マジでごめん」
そう言うと、私をお姫様だっこすると、またベッドへと運んだ。
私を下ろし、ドアを開けた。
「そこでゆっくり寝転がってて。湿布とか取ってくる」
「うん、分かった。ありがと、輝」
頷くと輝は部屋から出て行った。
私は天上を見ながら、さっきの出来事を思い返していた。
輝は覚えてないだろうな。
さっき何があったか…。
こういうのは私の心の中にしまっておいた方がいいよね??
とりあえず、輝には言わないでおこう…。
ガチャ…。
「美嘉。起きられるか??」
「多分、大丈夫」
聞いておきながら、しっかり私をサポートしてくれてる。
「足、出して??くじいたほうな」
「うん」
右足を出そうとすると、力が入らなくて動かなかった。