「美…嘉。好き…だ…」
「えっ…」
今輝、好きって…??
私を好きって言ったの??
まさかね。
再び布団に入る。
そのまま眠りについた。
ん…。
重…。
そう思って、瞳を開けると…。
すぐ近くに輝の顔があった。
そして…。
私、輝に抱きしめられてる…??
輝はまだ寝てるみたい。
「美…嘉。好き…だ…。兄貴じゃ
…な…て…俺を見…て」
唇に柔らかい物が触れた…。
ひ…かる…??
キス…されてる…よね??
『兄貴じゃなくて俺を見て』って、きっと輝の本心だよね。
唇が離れると、さっきより強く抱きしめられる。
「ひか…る。輝!!輝ってば!!!」
輝の体を揺すってみる。
「ん…」
ゆっくりと開く輝の瞳。
ばっちり合ってしまいました。
「美…嘉…。美嘉?!」
ドン!!!
突き飛ばされ、床に落ちる。
「痛…」
角に腰をぶつけて、立てなくなってしまった。