学校に着いた。
遠回りのため、いつもより登校時間に
時間がかかった。


「おはよっ ひかり!」

「おはよー」

クラスのみんなが挨拶。
相変わらずみんなでビーズ作りの本を読んでいる。


「ところで…ひかりはビーズで
 何か作ったの?」

「あ うん 作っ…」


突然ひかりは思い出した。

確かにひかりはビーズを作った。
シンプルだけど個人的には
傑作だと言えるほどに頑張ったのに。

よりによってよくわからない
変身用ブレスレッドと
変化してしまった。

見せても可能だが
明らかに作ったとは信じ難い。


「…やろうと思ったけど
 飽きちゃった!」

とりあえず無理矢理誤魔化した。


「えー…
 まぁひかりは面倒くさがり屋だからね」


確かに彼女は面倒くさがり屋である。
それにもかかわらず、頑張って作った。

でもこれはみんなに内緒にしておく。
作ったと言ってもみんな疑うと思うから。