どうやらたくさんの親たちが
子供たちの見送りにきているようだ。

ほのぼのしい光景だ。


「おねぇ 行ってきまぁす!」

「行ってらっしゃい」

代わりにお姉さんがお見送りに
行ってあげてるんだ。優しいお姉さんだ。

すると、ひかりは気づいた。

あのお姉さんの後ろ姿
どこかで見たことがある。


するとお姉さんはお見送りが終わり
こちらを振り向いた。

ひかりと目があった。

やっぱり彼女は…


「海野さんだ!」

「え?橘さん?」

彼女は隣のクラスの
海野ななこという子だった。