でも愛だっけ?
はなしてみてぇーな。

「わっ!」
「えっ?」
振り向くとそこには愛がいあた。
顔を真っ赤に染めて少しうつむいた愛を不覚にも可愛いと思ってしまった。
「少し話さない?」
「えっ!いいんですか?」
「うん」
「嬉しい!」

初めて彼女の笑った顔をみた。
天使のような作った笑顔じゃなく心の底から嬉しそうな笑顔だった。
「あ、あの?理緒君ってすきなこいます?」
「んー?いねぇーかな。でも、好きになるような気がする子はいる」
「そ、そうなんですか・・・」
愛は少し顔をにごらせた。
「う、うまくいけばいいですね・・?」

さっき見た笑顔とは違う笑顔だった。
泣きそうなむなしそうな。
その時俺は何を考えたのだろうか?
気付けば愛を抱きしめていた。
「えっ?り・・理緒君?」
「あ、ごめん」
「だ、大丈夫ですよ。でも・・・こんなとこその・・気になってるこに見られたら誤解されちゃいますよ!」
いま気づいた。
俺はこいつを好きになるんじゃなく好きなんだ。

会って何時間も経ってないし愛のことをよく知らないけど好きになるのは一瞬なんだ。
「そ、それじゃぁ!私いきますね」
「まって」
「えっ?」
「俺のこと好き?」
愛はびっくりした顔で顔が徐々に赤くなっていった
「す・・好きです」
「俺も好き」
「・・・え?」
いきなりだったから愛はビックリしたっぽいな・・・。