「うちは、」



ぎゅ、手を握る。



「黙ってればいいだなんて一度も思ったことない。」



先生はいつしかうちを見ていた。




「・・・むしろ、優等生でもありませんし」




最後は、もう一人ごとのよう。

でも、先生はしっかり聞いてたみたいで・・・
ぽん、と頭の上に手が置かれた。






「よく、できました」



その瞬間、先生の優しい笑顔がうちの瞳に映ったんだ。