「う…ん。
 ほんとにごめんなさい…っ!」


「いいんだよ。
 俺、好きな人には
 好きな人と幸せになってほしいから…。
 杏奈ちゃんの事、
 応援してるからなっ!!」



蓮田くんはそれだけ言って

教室へ走って帰ってしまった。



ありがとうの一言も

言えなかった…。




ごめんなさい、蓮田くん。

そして、ありがとう…!