学校にはぎりぎり…間に合わなかった。


走って汗だくの上、先生には4人そろって説教。



ほんとついてない。



「やっぱ遅刻だったな」


「やっぱって何よ‼こんな走って遅刻とか損ばっか」


「せやせや‼髪ぐちゃぐちゃや…これじゃ美人が台無しや~」


「お前美人だったのか‼」


「うるさいねん、涼は‼」



ミ――ンミ――ンミ―ン




セミが鳴いてる。


私たちは、もうすぐ1時間目が終わろうとしている教室へと足を進めた。