「ありがとう。」

タケは
とても嬉しそうで


クラスの皆も
『たっくん優しい』
なんて言ったけど



僕は…ただ…




僕以外のところに逸れた
藍ちゃんの
視界の中に
飛び込んだだけだったんだ。



僕を見続けて欲しかった。




ただ…それだけ。