志望大学を都心の大学にした。

僕の夢は警察官。

だから…
T大に入れれば言うことない。

もともと受けたかったかのような顔をした。

親も先生も大賛成だった。


だけど本当は
藍ちゃんのとのことがなければ
僕は迷わず地元の大学を受けていたと思う。



でも…
それは叶わなかった。




センター試験は楽々パスした。

藍ちゃんに会えないんだから
やることは勉強しかない。

藍ちゃんのことばかり考えて
眠れない夜はしょっちゅうで
そんな夜も勉強をして気を紛らわせる。




手にした受験票は少し重く感じた。

そして

心の中で絶対合格すると誓った。