藍ちゃん


僕の小さな手に
すっぽり包まれた
藍ちゃんの手に
気がついたとき




僕は誓ったんだ。




藍ちゃんは
僕が守ると。


なんてね。
そんなカッコいいもんじゃないよ。



情けない話
藍ちゃんが見つからなかった時
このまま
ずっとずっと
会えないんじゃないかって
本気で心配したんだ。



藍ちゃんのいない
真っ黒な世界では
僕は
生きていけない。



藍ちゃんの為に
藍ちゃんを守るんじゃなくて

藍ちゃんがいないと生きていけない僕の為に
そう誓ったのかも。