「綺麗にしようとしたら、妖艶美女も夢じゃないんだけどな。

女の子に真面目に惚れられる、さっぱりりりしい見た目と、女々しさがナイ性格。飾ろうとしない、感じ。そういうのは、自分を飾るのがダイスキな女の子の中に放り込むと、かなり個性的、ってことになる」

言って、じって、あたしを見る。


「一回、化けてみない?絶対、裏返せば、妖艶美女。な、感じなんだけどな」

「あ、それ、いい。そのかっこで、デートして」

「何で!?」

「そしたら・・・あきらめようかな」