「紫苑ちゃん」 背中が熱い。 と、思ったら、ヒデタダが、真後ろにいた。 逃げる前に、抱きつかれる。 「逢いたかった」 「今度から、前から来なさい」 あたしは冷静に言う。 「え?不意打ちしなくていいってこと?」 「前なら、防御するか、攻撃する間隔があけられるからだよ。小野田さ~ん、助けて!!」