「・・・そう、か」

あたしは石化した。

刹那が、あたしの手を取ったのだ。


「散歩、しよ」


それは、分かる。

けど、何で、手をつなぐんだ。

うわ。

一瞬、昨日、客に触られたことを思い出した。

でも、相手が違うと、全く違う。

刹那だと、そこから幸せが登ってくる感じがする。

なのに、

刹那がぱっと手を離す。