「いいじゃん、そんなの」


ニヤニヤ笑って見てたあとの二人も、あたしの腕に手を伸ばす。

三人もいるんだ。

誰か、止めてくれる人がいてもいいのに。

しょうもない、類友ばかりでつるんでるんだな。


「ほら、座わってって」


あとから加勢した、短髪めがねが、立ち上がる。

そいつがあたしの後ろに来て。

嫌だな。

と、振り返って彼の位置を確認しようとした瞬間、抱きつかれた。

あたしは、そいつに羽交い絞めにされてる。