スーツにネクタイ。

会社帰りらしい三人組。

ここに来たときは既にだいぶ酔っていた。

まだ、飲むのか。

大丈夫なんだろうか。

密かに思っていたのに、彼らは、強いカクテルを頼んできた。

自分の限界量、分かってるのかな。

いぶかしがりながら、

そのテーブル席の彼らに、カクテルを運んだ。

グラスを置く。

三つ目を置いたところで、指先をつかまれた。


「ねえ」