「紫苑ちゃん?」


あたしは驚いた。

刹那が目を開ける。


「当たった」


嬉しそうに、笑ってる。

刹那は、超能力者か???
思ってると、


「紫苑ちゃんの歩く音が聞こえたんだ。そしたら目の前がいきなり暗くなったから」

「あたし、そんな特徴のある足音?」

「う~ん。・・・元気な足音っていうか。何となく、紫苑ちゃんの歩き方だなって思って。そしたら、そばに来たから、これは、そうだなって」