「ついてけば、いい?」

「うん。・・・まあ、そうだね」

あたしは、ヒデタダに続いて店を出る。

後姿を見ながら、ゆっくり、歩いてると、

振り返りながら先を歩いてたヒデタダが、立ち止まった。

はっ。

と、深く短くため息をついて、こちらへくる。

あたしはびっくりして、立ち止る。

「ごめん」

そばに来たヒデタダは、あたしの服の袖をつかんだ。

「後ろ確認しながらっていうのは疲れるから、隣、歩いてもらえる?」