「はい、じゃあ、これからはヒデタダに引き渡す。いいね?紫苑ちゃん」

「え?」

「この間約束したろ?綺麗な格好して、付き合ってやれば、ヒデタダは紫苑ちゃんのこと、あきらめるって」

約束・・・したっけ。

「じゃ、行きますか」

「行かないと、ダメ?」

「そういわれると、困るな。できれば一緒に来てほしい」

あたしは座ってたスツールから立ち上がる。