そんなモノ、見せてやらない。

あたしは、微笑んだまま、何にも反応しないように、耐える。

キラキラしてる、彼女の目。

イジワルしてるときが、楽しいヒトなんだな。

さっき来たときよりも、綺麗に見える。

彼女は、ふっと目をそらす。


「何だ、つまらない。全然ダメージ受けないのね」

トン、とスツールから降りる。

「帰るわ。もう来ない」

いつの間にか体中が支配されてた緊張感が、解けていく。