「や、矢野くん!?」


抱き締められている舞は顔を真っ赤にして驚いている。


でも和樹は気にせずに、さらに強く抱き締めながら言った。


「ほら、さっさと秋のとこに行け!俺はここで舞といちゃつくから!!」


いちゃつくって…。
よくそんなことを、堂々と…。


「ていうか和樹、教室戻るって…。」

「気が変わった。」


しれっとした顔で即答する和樹に呆気にとられながら舞を見ると、

顔をこれ以上ないくらい真っ赤にして、おとなしく抱き締められていた。

……私、すごい邪魔?